「お世話になっております」ビジネスメールの冒頭でよく使うこのフレーズ、実際はどう?
仕事上、メールで「お世話になっております」というフレーズで書き出すことがよくあります。
会社によってはデフォルト設定になっているところもあるようですね。
しかし、初めてメールする相手には少し違和感があります。
また、1日に同じ相手と何度もメールをやり取りする場合に毎回冒頭に書き込むことは、やはりおかしいですね。メールでは顔を会わせないため、ささいな表現が後々問題になることも。
ビジネスメールの冒頭の挨拶文について考えてみましょう。
ビジネスメールの冒頭は「いつもお世話になっております」が基本なの?
社会人になって、仕事上で初めてメールした時のことを覚えていますか?
上司や先輩から教わってなんとなくメールしてみたというパターンが多いのではないでしょうか。
あなたが職場でビジネスメールをする相手は、あなたと個人的な付き合いではなく、会社の代表としてのあなたとの関係になります。
あなたと相手が面識がなくても、会社となんらかのつながりがある場合がほとんどなので、初めてメールする場合でも「いつもお世話になっております」でも失礼にはなりません。
会社というのは、取引先だけで成り立っているのではなく、商品やサービスを購入していただく方、その周辺の方、さらには行政や地域全体の恩恵も受けています。
どのような要件でメールするにしても、また初対面の相手でも「お世話になっている」という認識は必要なのです。
初めてメールする場合は「いつもお世話になっております」ではなくて、「(今後)お世話になります」としたほうが良いという意見があります。
しかし、受け取る側から見ると、「お世話になります」という文字は”これからお世話してください”という厚かましい態度に捉えられかねません。
やはり「いつもお世話になっております」が基本の挨拶として使うことが無難といえます。
「お世話になっております」のバリエーションを使い分けると便利
毎回決まりきった使い方をするよりは、タイミングやシチュエーションに合わせて使い分けるのが、できるビジネスパーソン。
こんな使い分けはどうでしょうか。
「お世話になっております」のバリエーション
- いつも大変お世話になっております。
- 平素より大変お世話になっております。
- いつも格別のご高配にあずかり、厚くお礼申し上げます。
- 日頃のお心遣い、心より感謝申し上げます。
- このたびは○○の件で大変お世話になりました。
お礼から始めるパターン
- お返事いただきありがとうございます。
- 資料をいただきありがとうございます。
- 日頃のお心遣い、心より感謝申し上げます。
- 先日は大変お世話になり、ありがとうございました。
- 日頃、何かとお力添えいただき、誠にありがとうございます。
- いつもご愛顧いただきありがとうございます。
- いつもお引き立ていただきありがとうございます。
- ご多忙中のところありがとうございます。
ねぎらいや気遣いで始めるパターン
- 新しい職場はいかがでしょうか?
- 新しい環境にはもう慣れましたでしょうか?
- お久しぶりですが、いかがお過ごしでしょうか?
- ご無沙汰しておりますが、お元気でご活躍のことと存じます。
ビジネスメールの締めくくりは「よろしくお願いいたします」にする
ビジネスメールで最初にすることは、質問や問い合わせ、仕事などの頼み事をするときでしょう。
ビジネスメールを書くときには、用件を持ちだすときに「お忙しいところ」を使い、メールの締めくくりは「よろしく
お願いいたします」と書きましょう。
あとがき
ビジネスメールは、毎回形式的な文言にするよりは相手や内容に合わせて具体的な言葉を使いたいものです。
大事なことは、感謝や敬意が伝わるような文面にすることですね。